子どもたちが豊かな人間関係を育み、生きる力を身に着けていくためには、「食」も大切な要素の1つです。
最近、スーパー、コンビニなどでは、ハンバーグ、ケーキ、カップ麺、スナック菓子の他に、調理済みの加工品や冷凍食品があふれるほど並んでいます。
外食や加工食品を利用することが多ければ、結果的には肉類の多いメニューとなりがちで、脂肪の過剰摂取や野菜不足になります。ミネラル、食物繊維などの摂取量が大幅に減少しそれに伴い朝食抜きなどの不規則な食生活によって、食アレルギー、アトピー、肥満、糖尿病、高血圧などといった体の虚弱化だけでなく、引きこもり、キレる、暴れる、深刻化している学校でのいじめなど、子どもや若者の世間を騒がせる行動の激増にもつながっているといわれています。
こうした「食」の乱れは、子どもたちの健全な発育の阻害や学習意欲の低下などにつながることも懸念され、子どもたちの間にも生活習慣病やその予備軍が増えている原因になっているといわれています。
私たちの体は食べ物から作られます。何をどう食べるかということは、私たち、とりわけ、子どもたちの心身の発達や状態に大きな影響を及ぼします。
これまでの食生活を見直し、より良いものにするにはどうしたらいいか考えることがとても大切だと考えています。
食べ物があふれ生活が多様化する今こそ、子どもたちの健全な心身を養う食生活とはどういうものなのか、また子どもたちに身につけさせたい能力とはどういうものなのか、教育を通じて「食」の大切さを伝えていきたいと考えています。