毎年４年生以上の子ども達を対象にKIAスピーチコンテストが開催されます。テーマを元に発表内容を創作し、友達や保護者の前でTEDトークスタイルのプレゼンテーションを行います。これまでにも子ども達は、クリエイティビティ、リーダーシップ、共感、尊敬、誠実、自信などのテーマでスピーチコンテストに臨みました。スピーチの内容を書き、互いに校正し合い、プレゼンテーションの準備と練習を重ね、ブラックボックスでの発表に繋げます。スピーチコンテストでの経験は、プレゼンテーションの作成スキル、英語のスピーキングスキルの向上はもちろんのこと、書く力の向上、ICTスキルを使ってプレゼンテーションをすることと、そして何より自信をつけることに繋がります。
毎年１２月、学校全体が一丸となり、一つの舞台を創り上げます。子どもたちに親しみのある物語を題材に、イギリス発祥のクリスマスパント形式（伝統的な子ども向けのパフォーマンス）で実施します。笑いや、音楽、ダンスを含み、衣装や舞台セットも本格的。
また、舞台上の子どもたちの呼びかけに答え、観客の方々にご参加頂くこともイベントの醍醐味の一つとなっています。クリスマスパントは一般的に子どもに向けて行われるパフォーマンスですが、ウィンターセレブレーションでは、子どもたちとスタッフが一丸となって作り上げることを大切にしています。子どもたちは教えられる立場ではなく、大人と対等に、仲間として一つのイベントを作り上げることで、学校内にとどまらない、社会的スキルを養います。
また、このイベントでは、オーディションが開かれ、各児童が演じたい役を獲得するために自分をアピールします。与えられるのではなく、欲しいもののために努力する機会を設けることで、子ども達それぞれが役割を全うする姿勢を育みます。舞台作りのプロセスを通して獲得したスキルは、クラスの探究学習に結びつくように配慮されています。このパフォーミングアートの学習経験は、ダンス、演劇、音楽の３つの分野から評価もされます。プレゼンテーションスキル、声の出し方などさまざまなスキルが他の学習分野にも役立ちます。
また、台本は口語、古典、など時代背景によってさまざまな英語で書かれていることから、その状況や時代背景にあった自然な英語のスピーチを習得することもできます。舞台本番だけではなく、舞台を作る過程の中での学びや、その過程で得た自信が、このイベントの何より大きな成果になると考えています。
全学年合同で山間のキャンプ場にて一泊二日を過ごします。学校外で友達や先生と協力し合い、普段体験できない貴重な経験をすることができます。子どもたちにとって新しくも難しく思われるようなことにも積極的に挑戦するよい機会となっています。カヌー、アーチェリー、トレッキング、キャンプファイヤーや夕食の準備などさまざまなアクティビティに学年を超えた縦割りのチームで挑戦します。キャンプ前日のアセンブリー（全校集会）では、ハウスチーム毎に話し合い、役割分担を決めてチームの結束を固めます。このハウス対抗アクティビティの頑張りはハウスポイントの加算にもなりますが、アクティビティのみならず、助け合いやリーダーシップの発揮など、ポイント加算となる項目はキャンプ中にたくさんあります。最後のキャンプアセンブリーでは、皆の頑張りを褒め称え、サマーキャンプカップが勝利のハウスチームに渡されます。
世界中の国では、いろいろな人の前で詩人、作家、音楽家や芸術家が文化の共有の場として「コーヒーハウス」を活用しています。関西国際学園ではさまざまなプレゼンテーションの機会がありますが、どのイベントでも児童たちと保護者のコミュニケーションを大切にしています。関西国際学園のコーヒーハウスも子どもたちにこの特別な環境で普段の学びの成果を発表する機会として設けています。コーヒーやスナックのあるリラックスした環境で、保護者やご家族の方々などを対象に、プレゼンテーションや発表、園内に展示されている子どもたちの作品展を楽しんでいただきます。このような機会が子どもたちにとって、学びを自信と熱意をもって友人、家族や学園に関わる人々というコミュニティと共有できる貴重な機会となっています。
